しょしゅをのぶろぐ

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三菱を創った男の物語 『暁の群像』 南條範夫 文春文庫

皆さんこんにちは!しょしゅをです('ω')ノ

 

岩崎弥太郎という人を知っていますか??

 

岩崎弥太郎が主人公の『暁の群像』という歴史小説を読みましたので、本日は読書感想文をば。。。

 

 

著者は南條範夫さん。 僕は歴史小説が好きなのですが、この方の作品は初めて読みました。 

 

冒頭でご紹介した岩崎弥太郎は、明治維新以降の近代日本の経済に大きく影響を与えた三菱財閥の創始者です。 

 

三菱!! といったら、現代日本でも三菱商事三菱自動車、さらには三菱鉛筆といった企業がありますからみなさんにもお馴染みでしょう。 

 

彼はその三菱を創った男です。

 

生まれは江戸末期の土佐(今の高知県)で郷士と呼ばれる下級武士の出。

なんと、かの有名な坂本龍馬と青年期から交流があったそうな。 

 

本作品によると、岩崎は土佐の方言で「いごっそう」。つまり、わがままで強情、一度言ったことは何としてもやり通すとても頑固な性格だったそうです。

 

そんな彼は青年期、上士(土佐藩の上流階級)に憧れ、当時の藩のエリートで明治維新の時にも活躍した後藤象二郎のもとで働いており、はじめは政治の舞台で活躍したいと考えていたようです。 

 

そんな中、父の弥次郎が村で暴力事件を起こしたのに連座して投獄されるのですが、その時獄中で商人の男に出会ったことが彼の転機となります。 

 

暇つぶしに算術や商売の基本を習ったそうで、弥太郎は商売に興味を抱くことになります。

 

出所後は再び後藤の許で働きますが、彼の出世とともに下働きをやめます。 

職を失った彼は、獄中で出会った商人の許で働き始め、めきめき商才を開花させます。

 

この瞬間から、激動の商人人生が始まります。

 

彼の卓越したアイデア、信じたことは強引にでも押し通す不屈の精神、巧みに政財界の有力者を抱き込む話術。 

まさに大商人になるべくして生きてた様な生き様です。

 

日清戦争時には、海運業をしていた弥太郎が日本軍に多大な援助をして 勝利に導いたというあまり知られていない逸話も出てきます。

 

明治維新期は、大久保利通西郷隆盛木戸孝允といった政界で活躍した人物がよく取り沙汰されますが、岩崎弥太郎をはじめ渋沢栄一五代友厚といった商人の下支えがあったことも忘れてはいけませんよね(^^)

 

岩崎弥太郎を扱った書籍はそれほど多くないのですが、この「暁の群像」は彼の生涯が史実に基づいて書かれているのでおすすめです!上下巻あるので読み応えも十分(^^)/

 

歴史小説が好きな方、大商人からビジネスのヒントを得たい方必読ですよ!!

 

ほなまた('ω')ノ